タケプロンやパリエットなどのPPIとネキシウムを比較

「タケプロン」「パリエット」などのPPIとネキシウムの違い

 

ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬(PPI)というジャンルの医薬品となります。このPPIには、他にも「タケプロン」「パリエット」「オメプラール」といった医薬品があり、「どう違うの?」と言う人もいるでしょう。ここではそれぞれのPPIをいろいろな部分から評価していきます。

 

目次

 

まずはネキシウム以外のPPIをチェック

 

ここで取り上げるネキシウム以外のPPIとしては、

 

  1. タケプロン
  2. パリエット
  3. オメプラール

 

とします。これら4種をさまざまな側面から評価します。

 

新しい医薬品はどれ?

 

医薬品にも古い・新しいがあります。同じジャンルの医薬品の場合、新しい医薬品ほど古いものに改良が加えられ、効果が高くなっていたり、副作用が改善されていたりすることがよくあります。

 

薬品名

発売日

オメプラール

1991年1月

タケプロン

1992年12月

パリエット

1997年12月

ネキシウム

2011年9月

 

↑はPPIを発売日順に並べた表ですが、ネキシウムは2011年と圧倒的に新しくなっています。その他のPPIに関してはすべて1990年代発売となっており、ネキシウムとはかなり差があるように見えます。

 

効果の強さや持続時間

 

次に見ていきたいのは「効果」「持続時間」について。効果が強いほど、症状が重かったとしても利用価値があります。

 

まず効果については、「治癒率」を見ることである程度の評価ができます。治癒率は文字通り症状が治癒された確率なので、数字で効果を見ることができます。症状を統一するため、ここでは逆流性食道炎の治癒率を見てみましょう。

 

逆流性食道炎の治癒率

医薬品名

治癒率

オメプラール

82.7%

タケプロン

92.4%

パリエット

90.9%

ネキシウム

92.0%

 

(※上記データは各医薬品の添付文書から取得)

 

治癒率については、オメプラールが若干低くなっていますが、タケプロン、パリエット、ネキシウムについてはそれほど変わりません。症例データが200件程度なので、2~3%の誤差はつきものです。それを考えると、タケプロン、パリエット、ネキシウムに関してはそれほど効果の差はないと考えていいでしょう。

 

次に持続時間ですが、これは「半減期」からある程度推測できます。半減期が長ければ長いほど効果が持続することになります。

 

医薬品名

半減期

オメプラール

約3時間

タケプロン

約3~4時間

パリエット

約5~6時間

ネキシウム

約3~4時間

 

↑は各PPIの半減期の表ですが、どれも似たり寄ったりでそれほど変わらないことがわかります。12時間程度経つと血中濃度はほぼなくなりますが、どれも1日1錠の服用となっています。なので、PPIに関しては持続時間というよりも服用するタイミングのほうが重要と言えるでしょう。

 

>>ネキシウムを服用するタイミング

 

 

副作用について比較

 

薬を服用するうえで、効果と同じくらい気になるのが「副作用」となります。できれば、副作用の少ないものを選びたいのが人情でしょう。

 

副作用の強さについてはなかなか評価が難しく、個人差もあるので人によって副作用の強弱が異なるのも事実です。なので、データ上での比較になりますが、「副作用の出現確率」で違いを見てみましょう。

 

副作用の出現確率

医薬品名

副作用の総確率

オメプラール

不明

タケプロン

15.2%

パリエット

12.1%

ネキシウム

11.5%

 

(※上記データは各医薬品の添付文書)
(※逆流性食道炎などの治療時の副作用確率)

 

上記は各PPIの副作用出現率の表になります。オメプラールはデータなしとなりましたが、タケプロン、パリエット、ネキシウムについてはほぼ発売順に副作用が少なくなっていることがわかります。

 

ただ、繰り返しになりますが副作用には個人差があります。当然、タケプロンでは眼だった副作用がなかったが、ネキシウムでは出現したということもありえます。あくまでも統計上の違いなので、自分に合った医薬品を選ぶことが大事です。

 

妊婦の服用リスクを比較

 

女性にとって気になるのが、やはり「妊娠中」の医薬品のリスクです。ネキシウムに関しても、妊娠中・授乳中の服用にはある程度のリスクがあることがわかっています。

 

>>妊娠初期~後期の服用OK?授乳中についても解説

 

当然、タケプロンやパリエットなどにも一定のリスクがあるわけですが、どの程度の違いがあるでしょうか? ここでは、↑の記事でも利用したFDA薬剤胎児危険度分類基準を使って比較してみましょう。

 

FDA薬剤胎児危険度分類基準の違い

医薬品名

カテゴリー

オメプラール

C

タケプロン

B

パリエット

B

ネキシウム

C

 

↑は各カテゴリ―評価になります。「A」~「X」の評価で、「A」が安全、「X」が禁忌となります。

 

表を見渡すと、ネキシウムはタケプロンやパリエットよりはややリスクがあるということがわかります。妊娠中に安心して逆流性食道炎などの治療を行いたい場合は、タケプロンやパリエットを選んだ方が無難かもしれません。

 

価格比較

 

最後は、誰もが気になる「費用」の比較をしていきます。いくら効果が高くて、副作用がなかったとしても、価格が異様に高ければ利用はできません。

 

ここでは、「薬価」と「個人輸入相場」の2通りの比較をしてみました。

 

薬価比較

医薬品名

1錠あたりの薬価

オメプラール

128.90円

タケプロン

140.30円

パリエット

115.70円

ネキシウム

145.10円

 

 

薬価に関しては、パリエットがやや低価格ですが、大きな差はありません。どれも100円オーバーなので、薬としては若干高い部類に入ります。

 

次に、個人輸入の最安値相場についてみてみましょう。

 

個人輸入最安値比較

医薬品名

1錠あたりの価格

オメプラール

-

タケプロン(ジェネリック)

約50円

パリエット(ジェネリック)

約60円

ネキシウム

約240円(1日分20mgだと約120円)

 

次に個人輸入の相場についてですが、発売されてから時間がたっている「タケプロン」「パリエット」に関してはジェネリックがあるため、かなり安い価格で買うことができます。一方、ネキシウムはまだジェネリックがないので先発品の個人輸入となり、若干価格は高めです。とはいえ、1錠240円というのは40mg錠での話なので、ピルカッターで半分にして20mg(1日分)にすれば半分の価格120円での購入が可能です。

 

それでも2倍にはなりますが、1カ月あたりの費用差は1800円程度なので、そのくらいの価格差で新薬のネキシウムが使えるのはお得感があります。

 

PPI比較のまとめ

 

ここまでPPIの「ネキシウム」「パリエット」「タケプロン」「オメプラール」を比較したので、まとめます。

 

医薬品名 効果 副作用 価格
オメプラール ★★ - -
タケプロン ★★★★ ★★ ★★★★★
パリエット ★★★★ ★★★ ★★★★
ネキシウム ★★★★ ★★★★ ★★

 

まずオメプラールについては、古い医薬品で評価できない部分が多く、外しても構わないでしょう。あとは3種からどれを選ぶかと言う話になりますが、

 

効果 → 同じくらい
副作用 → ネキシウム
価格 → タケプロン or パリエット

 

と評価してよいでしょう。それぞれの医薬品の個人輸入最安値は「オオサカ堂」です。容量の大きいものを、最大箱数買うとそれだけ安くなります。ピルカッターなどを活用して服用すると、費用を抑えることができます。

 

>>タケプロンの最安値価格を見てみる

 

>>パリエットの最安値価格を見てみる

 

>>ネキシウムの最安値価格を見てみる